2012-11-13
先日の日経新聞プラス1をぼんやり読んでいたら、「女性一人でも気後れしないでお店に入る工夫」という特集がありまして。
内容はもうそのまんまで、女性記者が一人で、焼き肉屋さんや牛丼屋さんやレストランや寿司屋さんに入ってみて、どんな気分になるか、気後れを感じないためにはどんな工夫ができるか、どんなお店を選ぶといいか、というあれこれが書いてあった訳です。
記事自体は大変面白く読みまして、「旅行先に立ち寄った振りをする」とかはなかなか笑ってしまったのですが、そこに書いてある気後れ、という部分が全然理解できないことに気づいたのです。
そうか、最近よく聞く「おひとりさま」というアレが全然ピンと来ないのはそのせいなのか。
実は私は、一人でお店に入ることに、抵抗が全然ない人間なのです。
そもそも大人数だろうと何だろうと、焼き肉屋さんや牛丼屋さんに行きたいと思うことが滅多にないので、一人で入ったことはないのですが、行こうと思えば今すぐでも行けます。おひとりさま焼き肉も、全然抵抗なくできると思います。今度やってみようかな。お肉全然頼まなくて、野菜ばっかり焼いて最後ビビンバ頼んで帰ったら、別の意味で浮くかしら。
立ち食いそば屋さんのたぐいも、一人で入ったことがあります。初立ち食いそば屋さんがそもそも一人でした。しかも高校生の頃。単純に、一度食べてみたかったのです。
フレンチやイタリアンなどのレストラン・ビストロも大丈夫です。一人で入ったこともあります。最初の「ひとりで入ったフレンチ」は、これもまた高校生だか大学生だかの頃です。何と生意気なと思われそうですが、たまたま親戚の結婚式に呼ばれまして、人数的事情で親だけが披露宴に呼ばれて私が呼ばれなかったため、披露宴の間にとりあえずレストランでも行ってなさいと親に言われて入ったものです。三品とデザートのついたコースを食べた記憶があります。
カラオケも、そもそも行きたいとあまり思わないので一人で行ったことはありませんが、行けるだろうなぁ。今度行ってみましょうか。でも歌える歌がなさそうです。
もちろん、どんなところでも一人でガンガン行けるのかと問われたら、例えば怖そうなお店とか、一人だと絶対食べ切れない量が出るところとか、そういうのは無理です。でもそれは気後れするからじゃないですね。
こうしてみると、何というか空気が読めないと申しますか、周囲の視線といったものを全然気にしない無神経な人間なのでしょうか。年をとって図太くなったのは確かですけど。まあ、あと、自分が気にするほど周囲は自分のことなんか気にしてないというのを、嫌というほど理解したというのもあります。
そんな訳で、私は行きたいと思ったら、割とどんなお店でも一人で入ってしまえる人なのですが、実際には食べ道楽の軽鴨の君の案内するお店に二人で行くことが圧倒的に多いのでした。こういうのを、宝の持ち腐れというのでしょうかね。宝じゃないですか。
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