抽斗
2011-02-08



 今日は特にオチのないとりとめのない話。

 まぁそうじゃないかと自分でも薄々わかっていたのですが、私は引き出しに弱いのです。
 なんのこっちゃと言われそうですが、引き出しが好きなのです。引き出しがついている家具とか、問答無用で欲しくなります。
 私が今までの人生で、一度だけ「衝動買い」した家具は(実際には一週間悩みましたけど、家具という大きな買物の中ではこれは衝動買いの部類でしょう)、町田の東急ハンズの中国家具フェアで売られていた、薬箪笥風の箪笥です。CDを立てたらちょうど入るくらいの大きさの引き出しがずらり並んでいる姿は壮観です。
 薬箪笥とか、階段箪笥とか、引き出しが整然と配置されている光景が大好きです。以前、鳥類学者の書斎を再現したという博物館の展示で、引き出しの中にぎっしりと小鳥の剥製が並べられていたのを見た時は、ざっくりと斬られたようなものすごい強い印象を受けました。

 ここ数ヶ月というものの、ずっと部屋の整理を継続しているのですが、その中で一番しっくりする整理方法というか、落ち着く形を模索してみると、「引き出しが並んでる」というところに落ち着くのです。
 もしかしたら、壁一面が図書館の地図整理棚のごとき引き出しに埋め尽くされているような状態が理想なのかも知れませんが、現実はそんな訳にはいきませんで、段ボール引き出しボックスを積み重ねるくらいが現状ですけれど。無印良品のポリプロピレン整理ケースが、引き出しタイプで、積み重ねることを前提に作られているのでスタックも引き出しもスムーズで非常によさそうなのですが、プラスチックの質感が部屋の一定以上の量を占める状態に馴染めるのか、自信がなくて、まだ使っていません。

 しかし本来ならば、まず収納するべきものの量と大きさを見極めて、それにふさわしい引き出しなり容器なりを揃えるべきなのですけれど、私のような引き出し愛好者は、引き出しと見るやたがが外れてまずそれを並べてしまい、そこからようやく我に返って「何を入れようか……」と考え始めるのが常です。
 今回の部屋の整理では、さすがにそういうことはしないようにしようと自分に言い聞かせて、まずモノの整理から始めているのですが、気がつくとネットサーフィンで引き出し型の家具や収納用品を見ている状態になります。
 いつか、部屋の壁という壁に引き出しを並べ尽くして、そこに入らないものは持たない!みたいな暴挙に出るのではないかと心配です。
[今日の日常]

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